アフリカ農業の下支えが日本の念願

肥料は、アフリカへの進出に出遅れた日本にとって、起死回生となる可能性を秘めたものと考えられています。それは、既に中国で実証済みだったからでもあります。資源を背景に産業振興をもくろんでいるアフリカ諸国にとっては、日常の生活必需品ともいえる食料のほとんどを輸入に頼っていては、ひとたび輸入価格が引き上げられれば、物価高騰を招き自国の経済は破綻することは目に見えています。だとすれば、まずは食料確保のため農業に力を入れざるを得ません。そこに肥料という切り札が日本には残っていると考えられていたからです。今でこそ肥料の輸出量は下降気味ではありますが、農地の生産性向上に対する研究は続けられており、国際競争力はいまだ健在と考えられています。この技術を前面にして、出遅れたアフリカ進出を挽回しようとしているのです。一方で、輸出のため一層の技術向上が必要とあれば日本国内の農業へも好影響を与えるものと期待もされているからです。食料のほとんどを輸入に頼らざるを得ないのは日本も同様です。農業の復活は日本にとっても悲願と言えるでしょう。このようなアフリカへの進出という筋書きは、目先のことだけを考えていては、いずれ先が見えてきてしまいます。あくまで肥料をその糸口として、将来的にもアフリカの発展に寄与できるような施策が伴わないと長期的な展望は見えてきません。ご承知のように、アフリカは相変わらず武装勢力により国家掌握が続いている国もあり、決して進出も楽ではないでしょう。このような国内情勢不安も産業振興に根差した国内経済安定が得られれば、徐々に解消できるものと考えられています。もちろん一朝一夕でできる話ではありませんが、何らかのアクションを起こさなければ状況は何ら変わらないということも事実といえるでしょう。