政権交代の目まぐるしい中央アフリカ

政権交代がクーデターごとに行われるとう中部アフリカの「中央アフリカ(中央アフリカ共和国)」。面積623,000平方キロメートルで日本の2倍弱の国土をもち、まさにアフリカ大陸の中央に位置する国。人口467万人(2018年,世銀)、首都は南部コンゴ民主共和国との国境に近い「バンギ」。バンダ族,バヤ族,サラ族,ヤコマ族,サンゴ族,バカ族,ピグミー族他と多民族国家で、公用語がフランス語のほか、サンゴ語というフランス語と現地語ンバンディ語の混淆された言葉が公用語であり国語になっており、ほか部族語も使用されています。中部アフリカの傾向そのままに、キリスト教とイスラム教が中心で,他伝統的宗教が存在。小国の群雄割拠時代とされる19世紀半ばまでを経て、1894年フランス領ウバンギ・シャリとして成立。1910年一時フランス領赤道アフリカの一部となるも、1958年独立宣言するとともに共和国宣言がされ1960年独立。ダッコ初代大統領を選出、1966年クーデターでボカサ参謀総長(中佐)が大統領に就任。以降クーデターが起こる度に政権が交代するという歴史を繰り返しています。2012年イスラム系反政府勢力セレカによる諸都市が占拠され、翌2013年リーブルビル合意(政府・セレカ間停戦合意)が行われました。同年セレカが再度侵攻し、首都バンギを占拠。ボジゼ政権崩壊で,ジョトディア・セレカ指導者が大統領に就任。憲法無効化や内閣の総辞職、議会解散と矢継ぎ早に政権基盤を覆し、2014年ジョトディア大統領辞任で、サンバ・パンザ新大統領が選任される。同年セレカとキリスト教自警集団(アンチ・バラカ)が停戦に合意。2017年AU(アフリカ連合)総会で調停メカニズム「アフリカ・イニシアティブ」が設置され、2019年政府・14武装勢力間で和平合意署名に至り、度重なるクーデターによる政権交代も終止符が打たれるかに見えますが、1人当たりの国民総所得 (GNI)わずか480米ドル(51,840円)という貧困と紛争激化による100万人以上の国内外への避難民という深刻な世情はそう簡単に収まるとも思えません。